統一教会は、来る23日(日)から27日(木)まで、アメリカワシントンDCのヒルト ンタワーホテルで、世界平和武術人連合(会長:明徳善)大会を持つ。「武術を通じた 21世紀の平和世界と統一の道模索」という主題で、開かれることになる今回の大会は 、3つの分科別セミナー、展示会、武術の模範と親善対決などのプログラムで進めら れる。 「科学としての武術の可能性」について論議するようになる第1分科では、「生 物学、体育学、芸術、哲学などの異なった学問と武術の関連性」について討論し、ア メリカ・コネティカット州のBridgeport大学のように、武術専門学科の開設の可能性 についても意見を交換する。 「人格の修養のための教育手段としての武術」という主題で開かれるようになる 第2分科では、「武道錬磨を通じた心身修練の方法」と「道徳社会実現のための世界 武術人たちの社会参与」について討論する。 第3分科では、「多様な武術間の共通点」という主題で「世界各国の武術の起源 と基本原理、技術などを比較」してみて、「人間、自然、世界という共通の目的」を 中心として、すべての武術人たちが一つになる道を模索するようになる。 展示会では、世界各国の伝統武芸が持っている武術関連の遺物、哲学的原理と基 本動作を収めている教本、そして写真などが公開される。 今回の大会のフィナーレを華麗に飾るイベントは、世界の重要武術界の代表者た ちが披露する模範と親善対決である。武術の模範には、世界的な武芸として公認され ているテックォンドー<(足へんに台)拳道>、クンフー、空手、剣道、合気道、円 和道を含む、ヨーロッパ、アフリカ、南米圏の伝統武芸の権威者たちが道と芸術の境 地に昇華された品勢と演武を参席者たちに繰り広げる。 今回の大会に、韓国からは、韓国宮中武術の朴満東会長、国際連盟合気会の明在 南会長、週刊「武術新聞」の李煕錫会長、国際統一武術連合の任道淳会長、民族武芸 (?キチョン)協会の朴成大会長、大韓テッキョン協会の李容福常任副会長、民主武 芸代表者協議会などから、代表者30余名が参席する。
世界平和武術人連合大会の意義と背景
世界平和武術人連合は、去る'96年12月17日から21日まで、ウルグアイ・モンテビ デオ、ビクトリア・プラザホテルであった北南米武術人代表者集会で、統一教会文鮮 明総裁の主唱により発足した。この日の集まりには、南米伝統武芸の代表者たち以外 に、北南米で活動しているテックォンドーの師範80余名が参席し、明徳善会長と12名 の理事たちを選出した。23日(日)から27日(木)まで、アメリカ・ワシントンであ る大会は、連合発足後、最初の公式集会になるのである。 世界平和武術人大会は「武芸がプロスポーツ化されることによって、商業科され 、甚だしくは暴力の手段に転落」したとし、「武芸は道として人格修養と道徳社会具 現を通じた平和世界実現の一つの方法になるべきである」と述べる。大会の趣旨につ いて、「すべてのスポーツと武芸は、人間と世界に対する独自的な哲学と理解に根ざ している」とし、そのような「世界観と人間の理解を土台にして、個人の人格を整え 、家庭を平和にする共同体的な暮らしの一方便として、スポーツと武芸を発展させる ことに行事の目的がある」と説明する。統一教会の武術を通じた精神運動
一方、統一教会は、過去7、80年代に韓国伝統武芸である正道術を、アメリカ、ヨ ーロッパ、日本の大学街に伝播させたことがある。その当時、先進国の大学の若者た ちは、ヒッピー文化と厭世主義に陥り、フリーセックス、麻薬、社会逸脱行為などで 、人生への勇気と未来に対する希望を失っていこうとしていた。 統一教会は、正道術を通じて、韓国的な倫理観と東洋の精神世界を西欧先進国の 青年、大学生たちに紹介することによって、道徳と精神文化改革運動を繰り広げてき た。 1980年代中盤の統一教会は、教理である「統一原理」を哲学的概念として説明し た「統一思想」の「存在論」に根拠を置いた円和道という新武芸を作った。円和道は 「宇宙を成している霊と肉、陽と陰、押しと引き、強さと柔らかさなど、相対性を成 している二つの秩序が和合し、円として和する哲学的原理を武術として形成化」した ものである。 「心と体が円で和する人格的な暮らし、あなたと私が円で和する共同体的な暮ら し、神−人間−自然が円で和する統一文化世界実現」を武芸修練の趣旨と目的として いる円和道は、現在185カ国に統一教会の宣教師たちを通じて伝播されている。特に 、円和道は、マルクス・レーニン主義に根ざした社会主義秩序の崩壊により、価値観 の真空状態にある旧東欧圏の大学の青年たちに、武術を通じた統一文化と倫理運動と して幅広く伝授されている」−以上−